歯科衛生士国家試験の受験資格に設けられた学校には、文部科学大臣が指定をした歯科衛生士学校、都道府県知事指定の歯科衛生士養成所、外国の歯科衛生士学校の3種類があり、大学は文部科学大臣が指定を行う学校の1つです。
文部科学大臣が指定をする学校には、国立大学4校、公立大学3校、私立大学2校、公立短大2校、私立短大12校、私立専修学校7校があります。大学の場合には全て4年生大学となり、まず、国立では東京都、新潟県、広島県、徳島県に1大学ずつが指定を受けています。
偏差値に関しては、東京が歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻(前)53 (後)52、新潟が歯学部口腔生命福祉学科(前)53、広島が歯学部口腔保健学科口腔保健学専攻(前53)、徳島では歯学部口腔保健学科(前)51、(後)55となっています。
公立大学は埼玉県、千葉県、福岡県に1大学ずつ指定を受けており、偏差値は、埼玉では保険医療福祉学部保険開発学科口腔保健学専攻(前)52(後)55、千葉が健康科学部歯科衛生学科(前)50、福岡では歯学部口腔保健学科(前)49となります。
私立大学は大阪府と熊本県で1大学ずつが指定されており、大阪では看護保険学部口腔保健学科(セ・Ⅰ期)52(Ⅰ期)50、熊本は看護福祉学部口腔保健学科(セ・前)50(前)48の偏差値になっています。
歯科衛生士になるための医療系専門学校に入るのは難しい?
歯科衛生士になるには、文部科学大臣が指定をする学校を卒業する他に都道府県知事が指定をする養成所があり、多くは歯科衛生士専門学校として各県に設けられています。
専門学校は非常に数が多く、経営母体も財団法人をはじめとして、社団法人、学校法人、医療法人など様々です。
専門学校の難易度は高くなく、学校によっては一般入試の他に、AO入試、公募推薦、指定校推薦、自己推薦、社会人入試などを設けているところもあり、入学しやすいという特徴があります。
また、募集人員は記載されているものの人員オーバーでも柔軟に対処をしている学校も多く、大学入試のように偏差値をさほど考慮しなくても挑戦をすることができます。
カリキュラムは専門学校によって違いあるものの、主に、総合教育分野と専門教育分野の2つから成り、専門教育分野には実際の技術に関する内容を学ぶことができます。
また、専門教育分野には専門支持科目と専門展開部門の2つがあり、展開部門には、歯科予防処置や保険指導、歯科医師の診療補助などの様々な実習が組み込まれています。
専門学校に入ることは難しくはありませんが留意点もあり、卒業までには相応の努力が必要となることを認識しておく必要があります。
期間は3年間であり、ここでは歯科衛生士になるというモチベーションを持ち続けることが求められます。